- 「子供に大学をもっと有効活用してほしい」
- 「せっかく学費を払うんだから、お金に見合った学びを得てほしい」
- 「どうせなら他の学生よりも成功してほしい」
もしあなたがこのように思っている親御さんであれば、おすすめしたい方法があります。
それは
学費を子供に直接現金で手渡す
ということです。
たったこれだけのことですが子供の考え方は大きく変わり、より充実した大学生活を送ることでしょう。
その理由については記事内で詳しく解説していきます。
本記事の内容は以下の通り
- 「学費を直接渡す」について詳しく解説
- なぜ学費を直接渡すと良いのか
- なんと言って直接渡すのが良いか
- お金の渡し方と直接渡す時の注意点
順に詳しく解説していきます。
Contents
「学費を直接渡す」ってどういうこと?
まずはこの「学費を直接手渡す」ということについて説明します。
これはつまり、子供に面と向かって学費を現金であげるということを指しています。
「貸す」とかではなくそのまま、「プレゼントする」というような感覚です。
学費は貸さずにプレゼントする
なぜ「貸す」ではなく「プレゼントする」のかですが、貸したお金はいつか返さないといけないと考え、使うのをためらってしまうからです。
そして使うことをためらうと、お子さんは十分に学べません。
お金の使い方は、浪費、消費、投資と3つあるわけですが、大学はここでいう投資、いわゆる自己投資に当たります。
学びは節約からはうまれません。自己投資から生まれるのです。
なので十分に学べるように、手渡す学費は「貸さずにあげる」方が良いです。
お金の価値をあまり感じないまま大学生活を終える大学生がほとんど
悲しい話ですが現実問題としてほとんどの大学生が、お金の価値を感じないまま大学生活を終えます。
大学生の多くが遅刻をしたり、授業を抜け出したり、レポートを真面目にやらないのが良い例です。
そのため学びという意味で充実した大学生活を送っている人は少ないと言えます。
「就職する前の羽休め。友達と楽しく大学生活を送ってもらえればそれで良い」
このように考えているのであれば、それはそれで良いです。
しかしやっぱり大金を払って通うわけですからちょっともったいないです。
ここで話は少し変わりますが、「原因と結果の法則」というのをご存知ですか?
これは全ての結果には必ずそうなる原因が存在することを表しています。
大学卒業を経て、良い企業に入るという結果にも原因があり、また反対にブラック企業に入ってしまったという結果にも原因は存在するということです。
そして子供にとって大きな原因たるものは、親の存在があります。
つまり親の発言、親の行動で結果は大きく変わってしまうということです。
もちろん全て親が原因とまでは言いませんが、影響を与えているというのもまた事実なのです。
自分の発言や行動でお子さんの”結果”を良いものにできるなら、そうしたいですよね。
そして学費を直接渡すことで学びという意味で価値ある大学生活が送れて、良い”結果”になりやすいです。
これからその具体的な理由を解説していきます。
なぜ学費を直接渡すと良いのか
学費を直接渡すと良い理由を以下の3つを元に解説していきます。
- 直接渡されたことでお金の重さが分かる
- 現物があるとお金の使い方を考えるようになる
- 現金を見ると自分が通う大学の価値を理解する
直接渡されたことでお金の重さが分かる
まずお金を直接渡されたことで、物理的にも間接的にもお金の重さに気づくことができます。
学費が200万円かかるのであれば、1万円札が200枚です。
200枚ともなれば、それなりの重さになりますよね。
それを子供に突きつけることで、自分がこれから行こうとしている場所の重さを再認識することができます。
- 親が言った「今日学費200万振り込んだからな。しっかり学べよ」という言葉
- 直接この手にした200万円
この2つの場合、基本的には同じことを考えます。
「この200万円を無駄にしないような大学生活を送ろう」
と。
しかし、前者の場合は残念ながらすぐ忘れます。
反対に後者の場合は、印象深く残ります。
耳だけで聞いたことはすぐ忘れ、目で見て触れたものは色濃く残るということですね。
お金の使い方を考えるようになる
先にも述べましたが、学費は貸すのではなくプレゼントします。
これはつまり大学を行くのを辞めてもそのお金を使うことができるということです。
「それは困る」
と当然思うでしょう。
しかしこれは良いことです。
なぜならお子さんはお金の使い方を”本気で”考えるからです。
そしてそれはプレゼントされたお金だからこそです。
自分のお金とわかっていれば無駄遣いしたくないですよね。
「自分のお金だから無駄にしたくない。絶対に有意義に使いたい」
と思うようになるのです。
- 「このお金で本当に大学へ行くべきなのだろうか」
- 「これだけの大金を払ってまで大学は行く価値があるのだろうか」
- 「このお金をもっと違うところで有意義に使えば良い仕事に就けるのではないだろうか」
と、お金の使い方についていろんなことを考えるようになります。
そうして導き出されたお金の使い方は、例えどんなことでもきっと有意義になるでしょう。
- そのお金を見て大学へ行くのであれば、そのお金に見合った大学生活を送るでしょう。
- そのお金を見て留学するのであれば、それに見合ったスキルを身につけることでしょう。
お金の価値を知って考えた使い道は、必ずそのお子さんの糧となります。
しかし先にも述べた通り、お金の使い方は浪費と消費と自己投資の3つあります。
手渡すお金の使いみちはこの”自己投資”限定なのは言わずもがな、ですね。
現金を見ると自分が通う大学の価値を理解する
改めて言いますが、実際の大金を前にするとお金の使い方を考えます。
そして考えた末に大学へ行くことを決めたのであれば、お子さんは間違いなく他の生徒とは比べ物にならない大学生活を送ることでしょう。
自分の使えるお金を使って、自分の意志で大学へ行く
このことは大学で勉強する上で必ず支えになってくれます。
とりあえずの流れで進学した大学、親に行けと言われた大学、どちらもはっきりいって大した大学生活を送らない場合が多いです。
本当の意味で「お金を払ってまで行きたい!」と思わせることこそが大学生活を有意義にする鍵となるのです。
そのために現金を直接渡すのが効果的というわけです。
お金の渡し方と直接渡す時の注意点
続いて実際に渡す場合どうやって渡すべきか、また渡す時の注意点についても解説していきます。
渡し方・渡す時にいう言葉
お金を渡す時は、貸すではなくプレゼントすることを先にも述べました。
ここでこんな感じで言えば子供もやる気になるのでは、と思う例文を考えてみました。
これはお前が大学へ行くのに掛かる1年分の費用と生活費だ。
このお金を今からお前にやる。もちろん返さなくて良い。
このお金は今日からお前のものだ。自由に好きなように使って良い。
例え大学へ行かなくてもそのお金はお前のものだ。
それで本当に大学へ行きたいかを今一度考えてみると良い。
留学しても良いし、会社を立ち上げてみても良い、もちろんそのまま大学へ行くのも良い。
しかし繰り返すがそのお金はお前が自由に使えるお金だ。
自分のお金だから無駄にしたくはないだろう。
だから、大学へ行くなら行くでせっかくのその大金が無駄にならないように充実した大学生活をおくれよ。
もしそのお金を何かで浪費して、お金がなくなった、大学へ行くお金がなくなったとしても追加の金は1円もやらないからな。
あとは自分の好きなように考えて使い道を決めれば良い。
こんな感じです。
使い道は自由と書きましたが、自己投資にのみに使えと言うのも良いでしょう。
まぁこの当たりは言われなくても理解できるとは思います。
これはあくまで例文ですので、お子さんがやる気のでるような文に変えると良いでしょう。
子供がお金を大事に使うかどうかを判断する
これは注意点ですが、お子さんの性格次第ではお金を無駄に使ってしまう可能性もあります。
お金がたくさんあったらギャンブルに使いたくなる人もいるかもしれません。
このあたりは、これまでのお子さんの傾向などから判断するしかありませんね。
「うちの子は絶対そういうことはしない」
と本気で確信できるのであれば問題はないですが、少しでも怖いのであれば控えるべき方法かもしれません。
もし少しでも怖いと思ったのであれば、お金の使い方は大学専用ということに決めて以下のように言うのもありです。
このお金はお前の1年間の学費だ。
この学費が無駄にならないように努力しろ。
そのことを考えて自分で銀行に行ってお金を振り込んできなさい
少々効果は薄くなりますが、確実に考え方は変わるはずです。
まとめ
さて今回は「学費を直接渡す」というテーマで書いてきました。
どうせ大金を払って大学へ行くのであれば、しっかりとお金に見合った学びを得てきてほしいですよね。
今回紹介した方法であれば、お子さんは確実に考え方は変わると思いますし、やる気にもなるでしょう。
「良いかも!」と思った方はぜひ実践してみてください。
もちろんお子さんの事を考えて、お金の渡し方やルール等はしっかりとご自身で決めてくださいね。